メンズ・ジャケットをカスタムオーダーで作りました!

メンズ・ジャケットをカスタムオーダーで作りました!

Re-TAiLにお越しいただく方は女性が多いので、結果的に女性が集まるイベントが多くなっています。
もっと男性にもお越しいただきたい!そんな思いから、先日開催した「メンズ・カスタムオーダーの会」で、スタッフ唯一男性のWeb担当toraがジャケットをカスタムオーダーしてみましたのでレポートします!
※表示金額は本稿執筆当時のもので、全て税別です。

オーダースタイリスト、西村幸久さん

まずは今回お世話になったオーダースタイリスト、西村幸久さんのご紹介です!

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セレクトショップで12年間の販売経験の後、2001年、出張専門のオーダーメイド服サービス「エヌワイ クロージング」を開始。
販売で培った経験を活かして、理想のアイテム、生地セレクト、パターン作り、コーディネートまで全てをアドバイスしてくれます。

「カスタムオーダー」って何?

「カスタムオーダー」は、いわゆる「イージーオーダー」と呼ばれるものです。
オーダーメイドには大きく分けてパターンオーダー、イージーオーダー、フルオーダーの3種類があります。
価格はパターンが一番安価、フルが一番高価です。

order-sheet
カスタムオーダーは予め用意された素材や型の中から好きなものを組み合わせ、自分の体型に合うよう採寸して仕立てます。
用意された中から選ぶとは言え、自分の体型にピッタリ合うわけですから、世界でたったひとつのアイテムです。

おいくらするものなの?

今回はジャケットをオーダーしましたが、アイテムや縫製グレード、生地によっても値段が変わってきます。

ジャケットは¥35,000から

ジャケットは¥35,000(仕立代のみ、生地代別途)からオーダー可能です。
縫製グレードは3段階あり、それぞれ価格が異なります。

縫製★縫製★★縫製★★★
ジャケット¥35,000¥55,000¥75,000

(この他、シャツ¥8,900〜 / パンツ、ベスト各¥15,000〜など)

今回はオススメの¥55,000でお願いしました。
なお、縫製は全て国内工場、最高グレードは熟練職人による手縫い仕立てになります。

合計金額は¥60,200

生地は春夏用ジャケットなので、軽やかなギンガムチェックの麻をチョイス。
ギンガムチェック柄リネン
この生地はRRR MATERIAL PROJECTに出品中のオパレックスのもの。
チェック好きな僕にとっては一目惚れに近い印象でした。
RRR MATERIAL PROJECTには、クオリティの高い生地が山ほどあるので、選び放題です。

ちなみに、生地は¥2,000/m、用尺1は2.6mで生地代は¥5,200、仕立代は¥55,000なので、合計金額は¥60,200でした。

プライスレスな部分

オーダースタイリスト 西村幸久
西村さんは、オーダースタイリストという肩書だけあって、ワードローブや趣味趣向をヒアリングした上で、どうすればよいのかをアドバイスしてくれました。

ワードローブの悩みに合わせた提案

僕の場合は、昔から革靴(特にブーツ)が好きで10足以上所持しているのに、ほとんどスニーカーしか履かず、宝の持ち腐れになっているのが悩みでした。
スタイルもカジュアル一辺倒な現状をお伝えしたところ、「まずはカジュアルで着回せるジャケットを1着作り、革靴の活用機会を増やして、いずれはスラックスを」とアドバイス頂きました。

意識を変えることも大事

左右のモミアゲあたりに白髪が混ざってきている僕を見て、「白髪染めして下さい。たったそれだけでも普段の意識が変わります」とも。
これには思わず「おお〜っ」と、大きく頷いてしまいました(笑)

こんな風に、具体的なことから耳の痛いことまで、ズバズバと指摘してもらえるのは、価格とは別のプライスレスな部分じゃないでしょうか。

生産者と直に話し合える醍醐味

まるで産地直送の野菜みたいですが、繊維の産地「尾州2」ならではの醍醐味もあります。

素材のプロからアドバイス

オパレックス 山本浩太郎
今回選んだ生地のメーカー、オパレックスの社長・山本浩太郎さんによると、「この生地はHerdman3社のデッドストックのアイリッシュリネン糸を使用し、高密度シルケット加工4をしています。高密度なので、麻なのにシワや型崩れしにくいです」と、ご説明頂きました。

山本さんは、RRR MATERIAL PROJECTへ納品によくお越しいただくので、タイミングが合えば生地の特性などを直接ご本人からお聞きすることも出来ます。
作り手、しかも素材のプロから直接アドバイス頂ける…これは普通のお店ではあり得ないことですよね。
言ってみれば、これもプライスレスな部分かも知れません。

※ご注意
オパレックスはRRR MATERIAL PROJECTに出品している商品以外は、基本的に数百メートル単位での企業間取引のみです。個人で直接会社へお問い合わせすることはおやめ下さい。

尾州はウールだけじゃない!

尾州といえばウールが有名ですが、会社により得意分野が全然違います。
「○○毛織」や「○○織物」という社名でも、実際はニットが得意だったり、デジタルプリントが得意だったりすることもあるんですよ。
ちなみに、オパレックスは麻が得意で、春夏はサフィランの最高級リネン糸を使った水撚りリネン生地「ウォーターリネン5」を主力販売しています。

ジャケット完成!

ヒアリング、採寸、ボタンや型などディテールを決定してから約1ヶ月後、ジャケットが完成しました!

jacket-button
フロントは2つボタン、袖はあまり見かけない1つボタンの本切羽仕様。

jacket-collar
襟裏はボタニカル柄の生地を貼り合わせてもらいました。

肝心の着心地は体にスッと馴染むようで、さすがの一言です。
たった30分ほどの採寸とディテール決めで、ここまでジャストフィットなアイテムが出来るとは驚きです。
リネンなので持った瞬間に思わず「軽い!」と口をついて出るほどでした。

まとめ

セレクトショップやブランドストアから足が遠のいて早十数年。
たまに店頭をのぞいてみても、コレだ!という商品に巡り会えたことがあまりないどころか、全部一緒に見えてしまうんですよね。。。
そういうことに悩まされず、自分の好みの柄を選べたのは、とても楽しかったです。
初めて知ったHerdmanという会社や、デッドストックリネンなどにも中年ゴコロをくすぐられつつ、完成するまでの約1ヶ月間、インナーには何を合わせようか、パンツは、靴は…など、気の早い悩みも楽しい時間でした(笑)

もちろん完成したジャケットには大満足です!
オーダー品なので当たり前ですが、既成品では微妙に気になる袖の長さもバッチリでしたし!

西村さんは今後も不定期でRe-TAiLへお越しいただく予定です。
その都度、Webサイトなどで告知しますので、悩める男性諸氏や、ご主人を何とかしたいとお思いの奥様方も是非お越しください!!
ご相談だけでもOKですよ!

ジャケット完成!
西村さん、山本さん、ありがとうございました!
(山本さんはこの日のために同じ生地の色違いのシャツをわざわざ着てくださいました)


  1. 用尺(ようじゃく):衣服などを作るのに必要なだけの布の長さ。 
  2. 尾州(びしゅう):愛知県一宮市、稲沢市、津島市、江南市、名古屋市、岐阜県羽島市など一帯の繊維産地。ビエラ地域(イタリア)、ハダースフィールド地域(イギリス)に並ぶ、世界三大毛織物産地。日本では最大の毛織物産地として、国内生産量の約8割をこの地域が占める。 
  3. Herdman(ハードマン):1835年創業の高級リネンを扱う紡績メーカー。同社のリネンは英国王室や高級ホテルのシーツにも採用されている。2004年に倒産したが、現在は生産拠点を南アフリカに移している。 
  4. シルケット加工:綿糸、綿布などに張力をかけて、濃度のあるカ性ソーダ液で処理し、表面を滑らかにして絹のような(シルキーsilky)光沢を加える加工をいう。(シルケット加工(シルケットかこう)とは – コトバンク) 
  5. ウォーターリネン:フランスの麻紡績サフィランの最高級リネン糸を使い、滋賀県近江市の撚糸工場で特殊な水撚り加工を施して製織した生地。(通気性と伸度に優れた水撚りリネン | 繊研plus) 

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